こんにちは。今日はずっと行きたかった展覧会に行ってきました。
初出店があるから、こん詰めて制作作業していたので、終わってからいこう思ってたけど、何をあんなこん詰めてたのかと、終わってから思う次第です。笑
肩に力入れすぎて、終わった次の日は寝まくって目が退化したような感じがしました。
目を進化させるために美しいものを見に行きます。
桜が満開となって何日か経ち、ひらひらと花びらが舞うあたたかくて気持ちの良い日。
国立近代美術館にやってきました。
平日でしたが、結構お客さんがいましたね。
ヒルマ・アフ・クリントは20世紀初頭の抽象画家で、制作から100年経ってから急激に評価が高まった画家だそうです。
神秘主義や秘境的思想に傾向し、精神世界を探求していた画家で、抽象的・象徴的な形態を生み出しました。

優しくて幻想的な色合いがとっても素敵。そして象徴的なモチーフが描かれていて、全部可愛い。花や葉っぱなどの植物や、十字架、まる、しかく、などなど、、
意味をなさない(であろう)モチーフも、不思議と意味があるように見えてきて、カンバスの中でしっかりと役割を担っているように見えます。言語化できないが。この形の何かが欲しいと思う!ジュエリーにしても可愛いだろうなあ
図録買うからって写真あんまり撮ってなかったけど、こちらの大きな絵はすごい眼福!
人生の4つの段階についての「楽園のように美しい10枚の絵画」。
アフ・クリントは<10の最大物>が、ノアの方舟が大洪水の後にたどり着いたアララト山に起源を持ち、また「進化」を描き出す物であるとも記している。※図録より引用
アフ・クリントさんは二元性(男と女、とか陰と陽とか)の解消や霊性の進化をテーマとして作品づくりをしていたようです。
霊性の進化とは、魂の進化というか輪廻転生のような死生観かな、と思いました。
こちらの10枚の絵画は、幼年期→青年期→成人期→老年期と変化する霊性の進化であり、色彩が明るくくっきりした色合いから淡く幻想的に変化しています。
自己をはっきりと確立し、人生を謳歌して、徐々に世界と自分の境界線が曖昧になっていく過程を描いた、ワンネス的な思想の表現かなと感じました。
展示の仕方も素敵で、ゆっくり眺められるようになっており、また、No.1からNo.10をぐるぐると見て回れる、輪廻転生をくみとったような円環構造になっていました。
この10枚の絵、2ヶ月で描いたらしいよ。。すごっ
アララト山って、遺跡見つかったという話あるよね。
以下ナショナルジオグラフィックより引用。
探検隊の話によると、2007年から2008年にかけてアララト山の山頂付近(標高およそ4000メートル地点)で巨大な木造の部屋7室が見つかり、2009年10月に撮影スタッフを連れて映像に収めたという。
ノアの箱舟がたどり着いた最終地点がトルコのアララト山だと信じているキリスト教徒は多い。箱舟とは旧約聖書に記されている話の1つ。神が起こした大洪水で人間をはじめすべての生き物が死に絶えてしまうが、ノアとその一族、地上のあらゆる動物種の1対のつがいだけはノアが造ったこの箱舟に乗って助かる。
探検隊の一員であるマンファイ・ユエン(Man-fai Yuen)氏は声明で、「見つかった木造の構造体はいくつかの部屋に分かれており、歴史的な記録と構造が一致していた」と述べている。発見場所から持ち帰った木片の年代を放射性炭素年代測定法で推定したところ、約4800年前と判明した。聖書に記されたノアの洪水が起きた時期とほぼ一致する。なお、発見場所は公表されていない。
浪漫あるよね。こういう話好きなんだよね〜。
スピリチュアル的な話も好きだから、きっとアフ・クリントさんに惹かれたんだと思う。
特に調べず、絵をパッと見て「もっと見たい!」と思った。
やはり作品をつくるには思想が大切なんだと思った。
アーティストはしっかり自分の思想を確立して言語化して、それを作品にしていてすごい。
アーティストではないけど、なにかを作るならそういったことが核になるよね。
出店してそう思いました、お客様が来てくれたときにしっかり説明したいと思いました。
Youtubeばっか見てないで、本を読んで思想と哲学を育てよう。


どの絵も素敵でした。可愛い。エル・トポとか好きなんだよね。
アレハンドロ・ホドロフスキーの映画を思い出しました。
気に入った絵の複製を買ったので、帰りに神保町で額縁を買って帰りました。
この額縁も可愛い。いい。
部屋は古い建物なので、壁がコンクリートで画鋲刺せないんだよね〜
襖のヘリにちょっと無理やり飾りました。可愛いからいいの。

とてもいい日を過ごしたな。眼福で幸せでした。楽しかった。